毎日ペンクラブ 鹿児島
毎日ペンクラブ鹿児島では、発足以来、年に2回、各地区持ち回りで、 「会報マイペン」を作成しています。 やっと、一太郎ファイルを画像に変換する手法を発見しました。 画像が小さいので、読みにくいようですが……。 大隅地区が担当した37号をアップします。
View Article児童の心理ケア必要
2019年6月 2日 (日) 岩国市 会 員 片山清勝 近くの小学校の運動会振り替え休校の翌朝、登校する児童らを見送りながら「今日も一日安全に」と願った。私の日課の一つで、明るい話し声からいつも元気をもらっている。 それから1時間もたたずに川崎市で登校中の児童を襲う凶悪な事件が報じられた、先ほどまで見ていた児童と重なり、身震いすると同時に強い怒りを覚えた。...
View Article施設の閉鎖
ボランティアを始めた当初からお付き合いしている施設が令和に入った途端に廃業した。それがスタッフが確保できないのが理由だとか。利用者の皆さんも慕っておられた施設だったので残念で仕方がない。利用者の皆さんはどうなるのか、とひとり気をもむ。...
View Article働くということ
仕事と組織の重圧に押しつぶされそうになりながら、とにかく一日を土俵際で打っちゃっていたあのころ。仕事が全てに優先し、そのことに何の疑問も持っていなかった。家族そろっての食事など年に何回あっただろう。 残業続きの仕事は決して望ましいものではない。働き方改革も必要だと思う。しかし、振り返ってみると、仕事は生活を支えてくれると共に、生きていく上で大切なことを教えてくれた。...
View Article風薫る季節
今、栴檀の花の盛りである。控えめな甘い香りがし、色も決して目立たない淡い紫である。 以前は校庭や運動場にほどよい影を提供してくれるということでどこの学校でも見られた。夜の教室で残務整理をしているとその甘い香りに癒され、栴檀の木をしばらく眺めていた。 しかし、材としては固い好材で建築材や数珠玉に用いられるほか、珍しい面では囲炉裏の縁材にも使われる。香りや色からはその丈夫さは想像できない。...
View Article戦場
「ドスッ」。私の上に長男の右足が。ついで長女の左手パンチが顔面に。痛さで目が覚める。2人を元の位置に戻し、再び眠りにつくと、とどめを刺すように二女の上半身が私の上へ。やっぱり痛くて目が覚める いつ、どこから攻撃されるか分からない私にとって、夜の布団の上は戦場そのものだ。...
View Article若葉のころ
連休に子供たちは帰って来ないので、晴れた日には、放置したままの畑に手を入れ数日かけて夏野菜を植えることにした。畑を耕していると隣家の子供が遊びにやって来る。夕方、母親の呼ぶ声がする。子供が帰ると赤ちゃんの泣き声や夕食の支度をする音が聞こえてくる。 夜、埼玉の次女から連絡があった。大坂の長女が遊びに来て家族一緒に食事している写真に「飲んでまーす」とあった。...
View Article約束
「人を笑顔にできる人になりなさい」。小さい頃から曽祖母に言われ続けた言葉だ。 1年前、がんが見つかった。いも笑顔の曽祖母は、驚くような回復力で進行は止まっている。認知症になり、私との記憶は幼少期で止まったままだ。 「私のひ孫はどんな時もニコニコしていて可愛いんです」。ひ孫である私に自慢話をしてくれた。何だか複雑な気持ちだったが、うれしかった。...
View Article歌声喫茶
「歌声喫茶」の看板に誘われて、店内に足を踏み入れた。店内では同じ年代と思える皆が笑顔で歌っている。リクエストも昔懐かしい歌が連続で流れる。 思い出すのは、私が高校卒業と同時に初めての東京に就職したころの事。知人も友達も居ない休日は、もっぱら歌声喫茶の一杯のコーヒーで何時間も過ごした。歌がホームシックを紛らわしてくれたものだ。...
View Article今からが正念場
掛かり付け病院で心エコーの検査があり、初診でまな板のコイ。感情が高ぶり、血圧上昇。診察室? 先生の後を行くと、前方のドアが閉まる。急いで開けると、男子トイレ。「失礼しました」。別の先生から呼ばれて「ベッドの上に」と。左乳房下心臓音を丹念に種々記録され「終了です」。結果は最初の先生が「心臓の強さを強調」。...
View Article腱板断裂
痛みを感じたのは昨年の暮れ。髪のブラッシングや朝夕の着替え、特にエプロンのひもが結べないなど不自由な毎日。整形外科でみてもらい右肩腱板断裂とのこと。医師いわく手術が最も手っ取り早いらしいが、年齢を考えてためらうことしばし。ストレッチと貼り薬で当座をしのいでいた。...
View Article一枚の写真から
白百合が咲き始めた。身を乗り出し香りを体に包み込む。それは戦後十数年後の一コマを思い出すからである。 昭和20年、熊本大空襲で家は丸焼け、幸せな生活は一変した。両親の苦労は言うに及ばず。苦労の途中にも白百合は咲き、写真を撮ることになった。白百合とともに表情穏やかな一重の着物姿の両親。兄弟姉妹もそれなりの服装で笑顔で納まっている。...
View Article白いハンバーガー
上下のパンに挟まれてレタスとトマトとチーズ、ハンバーグもかなりのボリュームだ。 大口を開けてもこの厚みには敵わない。上から順に食べる事も考えたが、やまりすべて一緒にほおばりたい。...
View Articleそら豆のクッション
令和になり心新たにスタートしたつもりなのに行きつもどりつです。あまりにも暗いニュースに心身ともにつぶれそうです。早く心の整理をしてシャキッとと自分に言い聞かせていますが、思うようになりません。...
View Article五輪チケット
締め切りが迫ってきた。混み合って時間がかかるのは覚悟でパソコンに向かう。 価格表を見て驚いた。どの競技もメダルがかかる試合はとても高い。開会式のA席なんて言うに及ばず。夢に描いた熱い臨場感がどんどん遠のいていく。...
View Article元気な歌声
介護施設に勤めて5年目になる。毎朝元気よく歌っている認知症の方がいる。歌が聞こえてくると一日が始まったと実感する。 ある朝。いつもの歌声が聞こえてこない。様子を見に行くと、あまり体調が良くないようだ。 「体調悪いですか?」と声をかけるが反応がない。熱もあるようだ。病院へ連れて行くと肺炎と診断されて、入院となった。...
View Article