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Channel: はがき随筆・鹿児島
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努力

 小学2年生の孫息子が小論文に応募して入選し、盾と賞状を手にした。タイトルは「生きるためのどりょく」。生活科の時間にアサガオを育て、毎日、欠かさずに水をやる植物は水を吸い太陽をいっぱい浴びて成長する。水や光、日差しは栄養となる。毎日の水やりは難問だが「生きる為の努力」の鹿大を果たした。この課題は孫息子の未来の夢につながるだろう。...

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異邦人

 「ママの最後の言葉が聞きたかった」とジェニーは泣きくずれた。そこへ客のドラエモンがいち早くかけつけ「そうかとうとう死んじゃったのか」としわくちゃのお金を手わたし、ジェニーの元から離れようとせずなぐさめ続けた。...

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乾いた雪・雲

 冬日、網走の北浜に立つ。氷点下11度。晴天無風、一面の雪。雪が乾いてる? 手に取れば指の間からサラサラ落ちる。雪解けの泥道はない。網走の町は無言だ。風の強い日にはきっと雪煙が舞い上がるだろう!  夏日、網走とほぼ同緯度のローマの石畳に立つ。スケッチする。晴天、何と軽やかな雲だろう。雲は乾いてる?...

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3人の17歳

2015年8月 7日 (金) 岩国市  会 員   安西 詩代  兄が17歳で特攻隊に志願し、私の生まれる前に亡くなったことを高校生の時、姉より聞いた。  壁に掛けてある凛々しい軍服姿の兄の写真を見つめた。  深い悲しみを背負っていた父と94歳まで生きた母も兄のことを一言も話すことはなかった。...

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実家を売却 古里遠く

2015年8月13日 (木)     岩国市   会 員   山本 一  今年もお盆を迎えた。実家は島根県吉賀町で、墓も当地にある。  いつもは妻と2人で墓参りをするが、今年は4歳の孫も一緒だ。暑い日が続き熱中症対策など、あれこれ考えなければならない。...

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精霊トンボ

2015年8月11日 (火) 岩国市  会 員   角 智之...

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 この6月、はがき随筆が掲載されて3年目に入る。投稿者の方々の名文、美文に圧倒されてペンを置こうと思うこと度々。だが「石の上にも三年」。冷たい石も3年も座ると温かくなるとの例え通り、周りの人の温かさに触れ続いている。...

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クラブ

 県内の社会人野球クラブチーム「鹿児島ドリームウェーブ」が、7月に宮崎市であった九州クラブ野球選手権大会で沖縄のチームを破って優勝し、9月4日に埼玉・西武ドームで開幕する全日本選手権への出場を決めた。全日本選手権出場は3年ぶり2度目。クラブチーム日本一を目標に掲げるドリームウェーブが今回、どこまで成績を伸ばせるか、開幕を楽しみに待ちたいと思う。...

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黒揚羽と鬼百合

 長雨の合間。庭に数本咲いている鬼百合に、時々、黒揚羽が蜜を求めて飛んでくる。蝶は羽をばたつかせて蜜を探す。恥ずかしながら歌にしてみた。   黒揚羽 鬼百合の蜜   吸うごとく我は吸いたし   真実の汁  また、細長い鬼百合は黒揚羽がとまったとき、少し揺れる。   揚羽蝶とまりし時に   鬼百合は静に揺れて   蜜あたえおり...

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ごめんね

 宿題を抱えて孫姉弟が遊びに来た。弟のプリントを見ると、間違いばかり。姉に「弟のハルちゃんはばかだねえ」と茶化すと、姉も「ハルはばかだよ」相づちを打っていた。...

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恩は返せず

 私が中2の時、学校で父に国語と書道を習った。黒板の字を書く姿が目に浮かぶ。面はゆい我が子に困惑したのか「うっかりお父さんと呼ぶな」と小声。当然家でも厳しかった。ある夜、寝ている私に「書道の出品は」と質問。「書いたけどまだ」。すると「今から投函するよ」と寝間着姿で私を暗闇に連れ出し、勇み足で歩く。橋の上を「ゴトゴト」とげたの音が響き、やっと郵便局前に着いた。ポストの中へ「ポトン」。...

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不謹慎でしたが

 近所に住んでいた方が、世にいう孤独死をなさった。81歳。ご主人を47歳で亡くし、1人暮らしを続けられた。子どもさんは京都に1人、近くに1人と、家庭を持っていらっしゃる。...

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平和だからこそ

 海外旅行が身近になり、パスポートひとつで大概の国を訪問できる。正式には国交がないはずの台湾への入国もスムーズだ。これが実は、日本人ではればこそのことだと最近知った。中国籍のパスパートを持つ人は、外国旅行しようとすると渡航手続きの書類を何枚も提出し、保証人も必要だと聞いた。...

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祖父の手紙

 母方の祖父の手紙が2通見つかった。毛筆で巻紙に2㍍近く書かれている。東京で書生をしていた明治の末に、鹿児島の母親と妹へ宛てた手紙である。  文面には切々と母親への思いと望郷の念がつづられ「もし世の中で何がうれしいかと問う人がいたら、故郷からの手紙と為替を手にした時と答えん」と。父親を早く亡くし、母親は学資の工面に苦労したようだ。...

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金魚

 その儚さは承知の上なのだが、私は金魚すくいの店を素通りできない。子どもにせがまれるのはもちろんだが、実際は自分が欲しいのだ。  残念ながら、私はうまく金魚を育てられない。水槽を工夫したり、えさを変えたりしても、気がつけば金魚は白い腹をさらして浮かんでいる。あるいはその儚さこそが金魚の真骨頂なのかもしれない。ひらひらと舞う美しいひれや輝く鱗は下天のものではないのかもしれない。...

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お出掛け

 久しぶりに娘と出掛けた日、普段あまり構わない私なのに、ちょっとおしゃれをして行くことにした。  白いパンツは夏らしく活動的で背筋まで伸びた感じ。アクセサリーをつけまくり、変身した姿に思わずフフッ。おしやれに元気をもらった。日々の生活では運動量も少なく、スパイスを加えて外出することは健康的だと思う。  やがて娘が迎えにきた。「あら、ステキよ。イヤリングが反対だけど」...

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指輪

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バス停の名称

 生き方は「てげてげ」であるが、山歩きと好奇心は誰にも負けない自負心を持っている。...

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はがき随筆7月度

 はがき随筆の7月度月間賞は次の皆さんです。  【優秀賞】25日「母の日記帖」一木法明(79)=志布志市志布志町  【佳作】10日「祝辞」道田道範(65)=出水市緑町  【佳作】29日「ブロック塀」高橋宏明(71)=日置市伊集院町 「母の日記帖」...

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奥様の誕生日

 カミさんの誕生日に、内緒で花束を注文しておきました。素知らぬ顔をしている私の態度にしびれを切らしたカミさん、ついに声をかけてきました。「今日は何の日だか知ってる?」「知りませんよ」「私の誕生日よ」「気がつきませんで」「ダメだこりゃ」。それでも気を取り直して「ショートケーキでも買ってきて乾杯しようか」。...

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