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Channel: はがき随筆・鹿児島
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黒揚羽と鬼百合

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 長雨の合間。庭に数本咲いている鬼百合に、時々、黒揚羽が蜜を求めて飛んでくる。蝶は羽をばたつかせて蜜を探す。恥ずかしながら歌にしてみた。
  黒揚羽 鬼百合の蜜
  吸うごとく我は吸いたし
  真実の汁
 また、細長い鬼百合は黒揚羽がとまったとき、少し揺れる。
  揚羽蝶とまりし時に
  鬼百合は静に揺れて
  蜜あたえおり
 単純だし、どこか問題がありそうな気がする。歌の詩人と呼ばれるような人はこんなとき、どんな歌を詠むのだろう。
 私は歌人にもっと学びたい。
  出水市 小村忍 2015/8/10 毎日新聞鹿児島版掲載



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