イノシシと共存遠く
2017年11月 7日 (火) 岩国市 会 員 片山清勝 散歩中、イノシシが防獣ネットの外周りを掘り起こし、土中の餌を探した跡が長く続いている畑で、農作業中の人と話した。 どこの畑にも防獣ネットは張ってある。それでも入り込み、農作物を荒し、畑を掘り返す。最近は人を恐れないのもおり、安心して仕事ができずに困っているそうだ。...
View Article疑心暗鬼
すでに寝苦しい季節は過ぎた。その時刻目覚めていたか、轟音で目が覚めたかはっきりしない。急いで時計を見ると2時40分。紛れもなくジェット音で、ぼくには長く感じた。昼間旅客機が頭上高く飛ぶが、豆粒のような機体がキラキラ光るだけで、ジェット音は聞こえない。...
View Articleイークンの記憶力
猫のイークンが謎めいた行動をみせた。だいぶ前からガラス戸を自分で開けて出入りする術は心得ていたが、最近帰って来たら「開けてニャーン」と鳴き、出るときも呼び付けるのだ。彼は何を考えているのか……あれこれ考えた末、思い当たった。カミさんが「開けっばなしだとエアコン代が無駄になるのよ」と度々話しかけていたことを。開けてもらったら、開けた者が閉めてくれていた――。それを思い出したに違いない。...
View Article記念演奏会
文化会館内に、トランペットやフルートなどの大迫力の協和音が響き渡った。若々しくて力強く、しかも澄んだ音である。 10月7日、出水市文化会館で出水市と台湾の埔里鎮プーリーチンとの姉妹都市盟約の記念演奏会が開かれた。出水市の某高等学校の吹奏楽部と台湾の交響楽団との合同演奏である。 出水市の某高校の、7回も全国大会出場の実績をもつ吹奏楽部を中心に編成されていて、実に吹奏楽の音が素晴らしい。...
View Article野外ジャズコン
ジャズの野外コンサートが9月初め、天文館公園で初めて開かれた。本県ではめったに生で聞けない、20人ほどのジャズアーティストが出演。演奏時間は午後1時~5時間。入場無料とはいえ、真夏日の炎天下に長時間いるのは無理なので、最後の1時間だけ足を運んだ。...
View Article一人前
ある人が言っていた。人の人生には一人前と呼ばれることが何度かあると。そして本当の一人前になるということは? と。 まず乳離れして自分で食べられるようになると一人前になったと言われ、選挙権を得、成人式を迎えると一人前、就職して自ら生計をたてられると一人前、結婚して一人前、親になって一人前、昔の女性の場合、姑が他界して一家の実験を握ったとき一人前。...
View Articleたった一つ
花から結実へとみつめたザクロが枝にない。朝あったのにない。 庭の隅のプランターの除草を終えて部屋へあがり、椅子にかけたところへ娘より電話。話しながらいつものように見上げる枝に実がない。さっきから風がたち、木々は揺れていた。そのため熟して落果したの?...
View Article直角と草
戦時中、空襲が激しくなると学校での一斉授業ができなく、各地域に分散しての授業だった。集会所や神社が教室で、弁当も持って行けなかったので午前授業だったろう。学年ごとに集められた。神社の拝殿の厚い板にじかに座り、前に小さな黒板があるだけだった。...
View Article三つのふるさと
私には三つのふるさとがあります。一つ目は横須賀市。志願兵だった父の長男として海軍宿舎で誕生しました。二つ目は磐田市。幼稚園からお世話になりました。妻と出会い、長女の誕生、二つの事業経営も経験しました。...
View Article親子リレー
運動会で思い出すのは、小学生の頃の親子リレーだ。 スタートしたのは1年生の妹、白線でバトンを持つ3年の私。ところがカーブで転倒するアクシデント。 早く早くと手長ザルのように手を伸ばして身を乗り出す。足を引きずり必死で走って来る妹のバトンをひったくるように握りしめ全力疾走する。...
View Articleグラウンドゴルフ
先日、400人の大会で、所属する同好会の65歳の奥さま選手が快挙を成し遂げた。 パー48をスコア23で断トツの優勝! ホールインワン4本、うちダイヤモンド賞(1ホール3本のイン)も獲得。後日、東京の協会本部より賞がおくられる。一打一打に一喜一憂。足腰の痛さや憂いを忘れ、和気あいあい。一瞬一瞬に生命が伸びる。老若男女ハンディなしの競技は高齢者にとって、特にかけがえのない終活となっている。...
View Articleある日
ボクは飼犬、名はコロです。秋田犬の血をもらっているといってひきとられたけど、多分雑種だろう。たくましくなるように、と庭半分の生活だ。 夏の暑さには弱くて、ご主人は小屋を車庫の陰に移してくれた。 そこで一匹のニャンコと知り合った。彼女はやさしい。時には鼻を突き合わせる。...
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