運動会で思い出すのは、小学生の頃の親子リレーだ。
スタートしたのは1年生の妹、白線でバトンを持つ3年の私。ところがカーブで転倒するアクシデント。
早く早くと手長ザルのように手を伸ばして身を乗り出す。足を引きずり必死で走って来る妹のバトンをひったくるように握りしめ全力疾走する。
バトンは母から父へ、突風のごとく走り抜けていくその速さ。息詰まる熱戦に妹は膝小僧の痛さも忘れて飛び跳ねている。黄色い声援は大空に吸い込まれ、ついに父は白いテープを切った。
鹿児島市 竹之内美知子 2017/11/24 毎日新聞鹿児島版掲載
スタートしたのは1年生の妹、白線でバトンを持つ3年の私。ところがカーブで転倒するアクシデント。
早く早くと手長ザルのように手を伸ばして身を乗り出す。足を引きずり必死で走って来る妹のバトンをひったくるように握りしめ全力疾走する。
バトンは母から父へ、突風のごとく走り抜けていくその速さ。息詰まる熱戦に妹は膝小僧の痛さも忘れて飛び跳ねている。黄色い声援は大空に吸い込まれ、ついに父は白いテープを切った。
鹿児島市 竹之内美知子 2017/11/24 毎日新聞鹿児島版掲載