今日のハッピー
80歳になったら車の免許返納を考えている私。行きたい所に自由に行けるのも、あと10年だなあと考えていた。 そこへコロナ問題。車があっても使う機会が減り、いきなり80歳代生活がやってきた。人生の第三の坂「まさか」だ。...
View Article疲れたコーン作り
「アナグマにやられた」と早朝苦笑いで畑から帰ってきた主人。「何でェ、あんなに予防網をめぐらしているのに、どれくらい?」と私。「おそらく百本ぐらいは……」と。 「自作のものを友に」と始めたスイートコーン作り。ここ何年かしてきたが、初めてだ。わなをかけ、回転灯をつけても連日なぎ倒され、食い荒らされて、出るのはため息のみ。...
View Articleママは看護師さん
「あっ! ママだ!」と娘が保育園の玄関に跳んできた。担任の先生が「さっきのお話、ママにも教えてあげて」と娘の耳元でささやく。「あのねぇー、ゆいちゃんのママは看護師さんでね、かっこいーの。ゆいちゃんもね、看護師さんになるのよ!」。小鼻は少し膨らんでいる。「そっかぁー、楽しみだな」...
View Articleアリの知能指数は?
朝のテーブルで、家主の許可もなく小さなアリ三、四匹が運動会をしている。が、電気をつけると明るさに驚いて、右に左に、前に後ろに逃げ惑う。 動きは素早い。瞬時に30㌢は移動する。1㍉に満たない小さな体のどこにあのような機敏さが潜んでいるのだろうかと驚く。...
View Articleコロナの時代に
施設に入所している母に100日ぶりに面会ができた。「3月から面会禁止」となったとき、まさかこんなに長くなるとは思わなかった。会える日まで生きていてと切に祈った。6月から予約を取ると5分間だけ面会できると知り、すぐに申し込んだ。1週間後、順番がきた。...
View Article苦い思い
歩き始めてすぐに道は暗い森に入った。単独登山だったらこの山は少し不気味だな、と思いつつ、夫の背中を急いで追う。 やがて、沢のほとりで同年配の女性と会った。1人で偉い。夫も同感だったのか「おひとりですか? 大変ですね」と声をかけた。とたんに女性が怒った。...
View Article自主練習
歌の好きな友達同士で月に1回、歌の集いをしている。10年以上続けているがコロナ禍で3月から休み。寂しい。今日は自主練習をする。この道、浜辺のうた、夏の思い出……最後はアメージンググレイス。清らかな賛美歌。皆と一緒だと歌いやすいが一人では全然。出だしが難しくて曲に乗れない。老齢だから無理かもしれないが、少しでもイメージ通り歌いたい。...
View Articleマスク
強い西風の吹く夕方、運動不足解消を兼ねて自転車で墓参りに行った。走り出してすぐマスクを忘れたことに気づいたが、どうせ誰とも会わないと思いそのま走り続けた。 走っていると何かが顔に当たる。自転車を止めて、眼鏡を外すと白い粉が付着している。バッグや服にも付いている。遠くの山々が煙っている。桜島の火山灰である。墓参りを終え、ほうほうの体で家に逃げ帰った。...
View Article笑いのツボ
夫婦も40年を超すと、つかず離れずの鉄則を守らなければならないことを痛感する。 その一つに限られた時間の会話がある。面白い話でなければ通用しない。敵の笑いのツボに届けば一服の清涼剤どころか、回春の妙薬かもしれない。しかし、作為的は最悪である。...
View Article豪雨
7月上旬に熊本県南部地方が今までにない豪雨に襲われた。最近は世界中の各地域が思いがけない水害に見舞われている。 地球表面の7割は海洋だが、地表が温暖化しているので海水温度も上昇している。だから海面から蒸発する水蒸気が最近は異常に増加している。水蒸気は上空で凝結して雲になるが、激増した水蒸気は莫大な雨雲になって地球を覆う。これが豪雨の原因である。...
View Article夕暮れの時間
雨あがりの夕暮れ、高い鉄塔の上で、1羽のカラスがのんびりした声で鳴いている。 夕げの支度に手を止め、西の方に目を向けると、雲海のような空が広がり、薄紅いろに染まって明々としている。暗い山々のシルエットとは対照的な、少しずつ変化してゆく色のグラデーション。別世界にいるようでしばし時間を忘れていた。 雨粒をまとったアジサイが光に反射し、あでやかに輝いて見える。やがてセミが鳴き始めた。...
View Article旅は人生です
心に残る初めての遠足。歩きながらおやつも食べた。また楽しかった修学旅行。キョロキョロしてた思い出。コロナの昨今、子どもたちにも体験してもらいたいですね。 私の旅はリタイアを機に海外が主で、出会いが楽しい。最初のパリの子どもたちと、みんな笑顔でOK。天使のほほ笑みそのものです。今ごろはみんな50歳くらいと思う。親の出身国により顔立ちが? カメラを向けるとポーズ。また一つ自分へのお土産に。...
View Articleうれし悲し
小学3年の孫娘から夫と私を描いた絵をプレゼントされた。「ありがとう」と受け取り、絵を見てあぜんとした。顔にくっきりとしわが書かれ70~80のおばあちゃんになっていた。昨年はしわもなく可愛く描いてくれていたのにとショックだった。 皆に昨年と今年の絵を見せると「まぁ、よく観察してるわ。表現力大だね」と笑いこけた。うれしいような悲しいような……。夫は「こんなにじいさんかよ」と少々不満げだった。...
View Articleセッコク
大隅の山に久しぶりに出かけた。コロナ騒動で登山まで禁止になり、とんだ巻き添えであった。 この山は照葉樹の原生林であり、植物も豊富である。小生は野生の石斛の花を見るために訪れたのである。 ラン科で有名なのはコチョウランであるが、この花は人間の召使のごとく周りを照らす花である。石斛は大きな木の幹や枝に着生しており、ひっそりと白い花を咲かせている。それは、神秘の森の妖精のごとくである。...
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