今日を始める
夜明けが早くなった。まずは歩め!とスニーカーも内玄関で待っている。1杯の冷水を飲み下し庭へ出る。東方へ向けて、早足で今日をスタート。 緑を橙色に染めた雲に「春ならずとも曙」と呟いてみる。家々の庭からアジサイがあふれ咲いている。みそ汁が匂う。水を流す音も清々しい。健全な暮らしの営みを感じながら、20分くらい歩いた辺りが引き返し地点だ。...
View Articleエピソードふたつ
田んぼの中の狭い道をバイクで走っていると、前方から自転車。脇に寄って通り過ぎるのを待っていると「ありがとう、気をつけて」と、男子高校生だった。さわやかな5月の風が吹いたような……。...
View Articleおかあさんの木
女優の鈴木京香さん(47)が先日、新作映画「お母さんの木」のキャンペーンで鹿児島市を訪れ、市内の西田小で児童に原作を読み聞かせた。作品は息子たちを戦争に取られ、そのたびに庭に桐の木を植えて無事を祈った母親が主人公。西田小では、映画で母親役を演じた鈴木さんの感情豊かな表現に、児童や保護者からすすり泣く声が漏れたという。...
View Article随友・Hさん
本欄「はがき随筆」の随友、Hさんの書かれた文章をはからずも読む機会を得た。 「小さな親切」作文コンクールで、小6の孫息子の作品が特選に入り、賞状と一緒にいただいた入選作品集に「あなたへありがとう」はあった。...
View Article枇杷の思い出
その人は実家を建てるときにやってきた若い大工さん。優しい笑顔と人懐こさに、私たち兄弟はすぐになじんだ。名前を尋ねるとヨコオと地面に書き、照れ笑い。それからはヨコオさん、ヨコオさんと夢中になった。...
View Article育てて楽しい山菜
2015年6月25日 (木) 岩国市 会 員 角 智之 わが家では山菜の行者にんにくや鳴子ユリ、ウドなどを育てている。なかでも「うわばみ草」は栽培が簡単で、よく増える。 名前の由来は山奥のうわばみの出そうな所に自生しているからだという。だが生えている場所がすべて山深い所ではない。水田のそばや谷水が流れる湿った場所で見ることができる。...
View Article幸せの味の記憶
入来町在住時、鹿大農学部入来牧場のトカラ馬のスケッチによく行った。許可を得ると、いくつもの森が残る草原を歩き回った。あるとき、牧場職員のMさんから学生の実習作品の牛乳を頂いた。おーっ。その味のすばらしさ! 以後30年忘れていない。 40年前の内之浦の下宿のおばちゃん作のトコロテンの味も忘れられない。先日、テングサで試作した。濃い味は出来たが、なんか違う。あ、テングサが古かったか!...
View Article紫陽花
太陽がギラギラ輝いていた。幼なじみとの出会いで、私の生き方が大きく変わり、一日が早く終わる。 「老眼鏡をはずしてまわりが見てくれたら誤解がないのにね」と梅雨の晴れ間の紫陽花がほほえんでくれた。 私は元気いっぱい背伸びして海を見た。そして「ありがとう」と応えた。 我が家から見える真っ赤に染まった太陽に、青春ドラマみたいに「バカヤロー」と叫び、燃える思いをぶっつけた。...
View Articleはがき随筆5月度
はがき随筆の5月度の入賞者は次の皆さんです。 【優秀作】17日「感謝」的場豊子(69)=阿久根市大川 【佳作】16日「見習わなくちゃ」奥吉志代子(66)=いちき串木野市上名 21日「歴史の時効」高橋誠(64)=鹿児島市魚見町 感謝...
View Article思うこと
梅雨です。どこも行く所なくただぼんやりと、今まで過ごしてきた事、かえりみています。 むかし亡母は、時代に反逆することなく、まじめに生きてきたと思っております。その母が何となく言っていたことは「勝てば官軍、負ければ賊軍」。この言葉が、私の頭のどこかにすみつくようになりました。...
View Articleはがき随筆大賞受賞のお祝い会
先日、北九州市で開催された、はがき随筆大賞授賞式で、見事に大賞に輝いた、鹿屋市の森園愛吉さん。 ご親族や友人が集まり、お祝いの会がもたれました。 西貴晴鹿児島支局長は、前日まで、口之永良部島の動向がはっきりせず、参加できないかも…とのお話でしたが、当日は、はるばる錦江湾を渡って駆けつけて下さいました。...
View Article花の日の慰問
鹿屋キリスト教会では、6月第1日曜が花の日です。 病院や闘病中の教会員のお宅にお花を持ってお見舞いに行きます。 今年も、医療センターや、老人ホームやご自宅で闘病中のお宅に伺いました。 教会員が持ち寄ったお花で花束を作ります。 ヴァイオリンの演奏や、ソプラノ独唱もあり、闘病中の方々に癒しのひとときをお贈りしました。そして心を込めて、お花をお渡ししました。 一日も早いご快復を祈りながら。
View Article召天記念会
夫が天に召され、今年で20年になりました。 関東の親族も鹿屋キリスト教会に集まり記念会をして頂きました。 病床にいつも活けていた、庭の白紫陽花は清楚な姿でいっぱい咲きました。 振り返れば20年の年月を神様に守られ、多くの友人に助けられて歩んできました。 全てに感謝です。
View Articleペットの別れ
隣の姪っ子が可愛がっていた、ウサギのモモちゃんがお星様になってしまいました。 たかがペット、されどペット…。 大往生のモモちゃんですが、やはり寂しいですね。 皆に愛され、周りの人々を幸せにしてくれました。
View Article鹿屋市コーラスフェスティバル
毎年恒例の、鹿屋市コーラスフェスティバル。 終わりました。 今年は星野富弘さんの詩から。 素晴らしい曲を3曲。自信のないところも正直ありましたが、歌い上げました。 会場には、育児中でお休みしてる紗季ちゃんが可愛い晴輝くんと一緒に応援に来て下さいました。 有難う!
View Article小さな花も咲く
地方紙、詩壇に20編目が掲載された。平成15年3月、初掲載から12年ほどの歳月が流れている。その間の投稿数300編を超えている。確率、なんと15分の1である。掲載されること、なかなか難しいことである。 投稿者も多い中、又月欠くことなく2編も4編もと投稿を続けている。没・没を諦めずに、いつかいつか掲載されることに望みを懸けている。創作は、私に取って、たのしみであり、生きがいでもある。...
View Articleブチ猫三兄弟
この辺りのおばさまたちは、僕らをブチ猫三兄弟と言っているらしい。おばさまたちの姿を見ても逃げないので、どこかの飼い猫だろうって。その通り、僕らは家を3軒持っているのだ。この辺りの変化のある家も捨てがたく、ウロウロさせてもらっている。 この間は車庫で昼寝をして閉じ込められてしまったよ。お礼に車のフロントガラスに足跡をつけておいたけど。...
View Article会話
毎年夫は、梅雨になると,趣味の野鳥の撮影が出来ないので北海道に出掛ける。7月上旬まで私は留守番。昨年はその間、失敗しても気楽。レパートリーを広げようと料理を楽しんだ...
View Article84歳差の対面
2015年6月29日 (月) 岩国市 会 員 河村 仁美 愛媛の実家の父は肺気腫を患って在宅酸素療法中。 2年前に私の2人の娘が続けて結婚式を挙げたが、両親は出席できなかった。結婚後、実家に挨拶に行く予定にしていたら、すぐ妊娠してしまい、気になりながらも娘のお婿さんとは写真でしか会えない状態が続いていた。...
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