私もそうなりたい
2017年9月29日 (金) 岩国市 会 員 安西 詩代 夕方「はい、これ」と親しい中学生の彼女は小さなお菓子の袋を差し出した。「あら、どうしたの?」といった瞬間「敬老の日だ」と気がついた。カードには「長生きしてください」と可愛い字で書いてある。突然の老人デビューを娘に話すと「十分老人よ。自覚して感謝」。 昨年来、白髪にしている。電車では若者がすぐに席を譲ってくれる。優しさがうれしい。...
View Article雀のお宿
2017年9月30日 (土) 岩国市 会 員 上田 孝 夜中にトイレに行った際、ドアを開け明かりをつけた途端、バサッと音がして目の前で小さな黒い物体が動いて消えた。15度ほど開いた窓と網戸のすき間を雀がねぐらにしていたらしい。昼間に糞を確認した。...
View Articleナガサキアゲハ
今年もナガサキアゲハがハマユウとサンダンカの蜜を吸いにきた。狭い庭ながらサルスベリ、ハイビスカスも咲き、夏の庭の感じを出してくれた。ただ、この日の空はまるで黄砂に覆われているような感じで、太陽も顔を出してはいない。...
View Articleわが街
わが街は、霊峰・紫尾山と矢筈山それに阿久根市との境・三笠山に囲まれた、鶴も来る街。 パラオから引き揚げ、独立して終の住み家を建てた街。小・中・高と学び、高校卒業まで、父母に育ててもらった街。 弟妹と背比べして古い傷のついた柱もあった、今は亡き父母の廃屋のあった街。 子どもも2人育ち、妻と生涯を暮らす街。 作詞曲「ふるさと出水」を教え子に歌ってもらった街。...
View Article風も街の景色
鹿児島では真夏日に近い日が続く8月下旬、新潟に出張した。仕事先の会場から、夕食場所の繁華街まで通りを散策。 今は全国どこもおなじような街並みになっているが、よく見ると南国鹿児島にはない景色が。車両用信号機は、欧米風の縦型。豪雪に備えてだろう。外国人旅行者用に米・中国・ハングルの案内板を目にするが、新潟はそれに加えロシア語も。...
View Article日々楽しむ友
2017年10月 4日 (水) 岩国市 会 員 林 治子 百日草が生き生きと描かれた絵手紙が届いた。どなたから、と思わず差出人を確かめる。しかし、名前だけでは顔が浮かんでこない。 「あなたの絵手紙を新聞で拝見しました。この頃、同窓会にはお出掛けではないのですね」。添え書きがあった。それで分かった。高校時代、仲が良かった友だちだ。...
View Article実践躬行の人
ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智著「自然が答えを持っている」を読んだ。純粋で奇特な人柄に魅了された。 博士らによって発見されたイベルメクチンは熱帯病などの人たちに無償で供与されている。絵画が大好きという博士は北里新病院の至る所に絵を飾り、各病室にも好きな絵を飾ってもらえるのだと言う。博士の収集作品が基本になっている。...
View Articleメモで知識を充実化
2017年10月 9日 (月) 岩国市 会 員 片山清勝 ある会の会報編集を年6回している。孫新聞は作り始めて17年だが、その作り方はいわゆる我流で通している。 「伝わる文章力 広報紙の作り方のこつ」という興味を持たせる講座が公民館で開かれ、参加した。 広報に必要な文章の書き方、分かりやすいレイアウトなどの講義があった。...
View Article孝と不幸と
2017年10月 9日 (月) 岩国市 会 員 吉岡 賢一 その朝は、ちゃぶ台に卵が1個置かれていた。「これを飲んで滋養を付けて徒競走を頑張って」という家族の願いが込められた生卵である。台所では仕事を休んだ母が、運動会の弁当を手際よくこしらえている。 「ヨーシ、今年こそはいいとこ見せよう」と気張ってはみるが、生来の鈍足。生卵のかいもなく孝行できないままに終わった。...
View Articleさよなら高齢車
23年間連れ添った愛車と別れた。スリムな4WDで1600ccながら馬力も安定性もあり、後部も広く昨年実家への引っ越し荷物運びに大活躍してくれたが、もう製造中止の車種だ。 古い車は税金が高い、ガソリンは食う、部品の劣化でアクセルペダルが壊れる、給油口のふたが開かないなど修理個所は増す一方だ。そこがまた頑張ってる姿に見えていとおしい。...
View Articleはがき随筆の9月度月間賞は次の皆さんでした。
【優秀賞】1日「モンシロチョウの宿と夢」小村忍=出水市大野原町 【佳作】15日「流れる星は」田中健一郎=鹿児島市東谷山 ▽21日「黒電話」竹之内美知子=鹿児島市城山...
View Article花のことば
玄関の戸を開けるとすぐ目の前にはききょうの花たち……。母が元気だったころは季節ごとに植えたルピナス、矢車草、百日早、ひまわり、ききょうなどを咲かせては喜んでいた。そんな母が寝込んでしまったのは私が12歳の夏だ。そして母がやっと立って歩けるようになったのは6年後のこと。その6年の間、ききょうだけは私が目を離さずにずっと見守っていたんだ。...
View Article自死は敗北者か
自殺や精神疾患についての正しい知識を普及啓発し、これらに対する偏見をなくすとともに、命の大切さや自殺の予防などについて理解を図ることを目的として、毎年9月に自殺予防週間を設定している。...
View Articleカーテンの洗濯
2017年10月14日 (土) 岩国市 会 員 片山清勝 秋のよく晴れた日、我が家恒例作業の一つ、カーテンの洗濯をする。私の分担は、取り外しと洗濯後の取り付けの二つ。 取り外しは、大した作業ではない。外した後でレールを水拭きする。...
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