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Channel: はがき随筆・鹿児島
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折り鶴

 農家だった亡父は手が器用で、わらでしめ縄を作っていたが、自分は不器用で木工品の製作なども苦手である。介護施設で働いている妻が、自宅で広告のチラシの折り紙でゴミ箱を作っていた。自分も見よう見まねでやってみると、3時間あまりでどうにかできた。...

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喪中はがき

 11月になると知人、友人から喪中はがきが届く。数年前から徐々に増えてきたのは、年齢的に親の死を迎える時期にきたからだろう。...

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母の旅立ち

 2年前の暮れに母が亡くなった。葬儀会社と葬儀の打ち合わせをしている時、中国で新しい感染症が見つかったというニュースがテレビから流れてきた。そして、瞬く間にその感染症は全世界に拡散してしまった。...

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年の初めに

 平凡な昨日の続きなのだが、お正月の朝は何となく普段と違う厳かな気分になる。子供の頃は心底そう思ったものだ。 昨日とは全く違う時間にワクワクしたし、太陽までも輝いて見えた。歳を重ねた今、何思うや。一番は健康かな。 元気そうに見えても、意外と多くの人は何かしらの病を抱えている。私は現状維持に心がけよう。そして、ぼけないように刺激をいただこう。...

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ご挨拶

 あけましておめでとうございます。いつも「はがき随筆ブログ」に、お越しくださる皆さま。一年間、有難うございました。 ブログ開設以来、5800日を越えましたが、度々、投稿が滞り申し訳ありません。何しろ90歳目前の管理者です。いつ予告なしにブログを閉鎖という事態も……という状況です。でも今年も頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 by...

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父からの年賀状

 父の24回目の命日がやってきた。今の私と同じ67歳で逝った父のあの日は鮮明に覚えている。家族の誰もが信じられない出来事だった。急性心筋梗塞で、あっけない旅立ち。早々に年賀式を投函し、孫たちのお年玉用新札まで用意していた。きちょうめんな人だった。 元日に、父からの年賀状が届いた時、私は泣いた。独特の筆跡に涙があふれ、この世にいない現実が悲しく、切なかった。...

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ダチュラの家

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習慣の由来

 訳もよくわからずに慣習に従って生活してきたが、慣習にはそれなりの理由があるようだ。 新しい履物を午後になっておろす時、靴底に竈の煤や唾をつけた奇妙な慣習を思い出した。これは野辺送りの儀式が午後に行われ、その時新しい草履が使われたので、午後に履物をおろすのは縁起が悪いとされ、靴底を汚したのは新品ではないというアピールなのだろうと思う。...

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薬の効用

 できることならば薬は飲みたくない。飲酒はやめた。薄味を心掛け、ラジオ体操、スイミング、筋トレを毎日励行。しかし血圧はなかなか下がらない。頑張ってるのにと不満が募る。  ふと過去のがん手術を思い出した。死を予感した。家族にも多大な心配や迷惑をかけた。幸い再発転移もなく今は元気。早期発見、医学のおかげである。...

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私のトマト

 夏に食べたミニトマトがすごくおいしかったので、種を数粒、水に浸してみた。しばらくして鉢に移したら芽が出てきた。茎が伸び70~80㌢の高さになったところで、小さな小さな黄色い花が咲いたのが11月。 私は植物を枯らす名人で、友人が「あなたでも絶対に育てられる」と保証してくれた多肉植物を1年たたず枯らした腕前である。自分で種から咲かせるなんて空前絶後と言える。...

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ありがたい施設

 毎週月・金曜日に介護老人保健施設に通所している。約70人の男女が利用しているが、杖や車椅子、または立って車を押している人が多い。 椅子に掛けての体操が終わると、私はベッドに寝て全身の、さらに椅子に掛けて足裏のマッサージ。自転車のペダル踏みや手足を鍛える器具を次々と利用している。 昼食後にカラオケが始まる。20人ほどの愛好家が演歌や歌謡曲を1人で1曲ずつ熱唱する。私はこの時間を楽しみにしている。...

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三合目

 「食べるために生きるのか? 生きるために食べるのか?」なんて難しいことは考えずに食べることは楽しい。料理することは、より楽しい。更に料理を食べてもらい、おいしいと言われると、もっと楽しくうれしい。 手に入れた旬の食材をどう料理するか考える。出来上がった料理をそれなりに飾りつけて食べる。毎日が日曜となった現在、たっぷり時間をかけて……。...

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バスに乗れない

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夢のまた夢

 「お母さんは無邪気でいいね」。師走のある日、娘に言われて、ちょっと複雑。親しい方との別れの時は声を出して泣きじゃくり、親切を受けると、とびっきりの喜びを感じる。 それでも世帯主としてのいろいろな心配事や苦しみも抱えている。苦しみが強いときほど歌を口ずさむ。苦労の多かった母の口癖だった。「泣くよりか歌おうよ」が身に染みている。...

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健康診断

 毎年1回の健康診断の結果が出ました。 血液検査では、少し正常値をオーバーしている項目もありましたが、医師からはこれという指摘はありませんでした。 毎年少しずつ数値は変化していますが、酒の量を減らしたせいか、ほとんどが正常値に近づいてきています。...

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ピンコピンコ

 小さい頃の写真を見ると、あか抜けないくせ毛でピンコピンコ頭の私(今もだが)。美容院や理容店、母に切ってもらった記憶はない。どうしていたんだろう。年ごろになり髪を気にするようになった時、近くの美容院で切るようになった。 今思うとすごい技術の持ち主だったのだろう。ピンコピンコはなくなり、友達がまねするまでになった。...

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村上への旅

 全国を旅した私が大好きな場所は、新潟県の村上市です。 最初は重要伝統建造物保存地区に向けた取り組みを見に行きました。その際に江戸時代から続く酒蔵を案内していただき、蔵の中で蘭引きを見て驚きました。蘭引きは江戸時代にオランダから伝わった蒸留器で、蘭方医が消毒用アルコールを作っていたものでした。蔵の方もそれが何かを知りませんでした。...

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黄昏の微吟

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コロナ

 コロナ禍で外出がままならず、家の中での生活である。 認知症にならないように頭の体操をする。なつかしい童謡を口ずさんでみる。歌詞があいまいである。歌の本を開いてみる。1番と2ばんが、ごちゃごちゃになっている。年のせいであろうと悲しくなる。季節は巡り春が来る。桜の花が咲く。 「さくらさくら のやまもさとも みわたすかぎり かすみかくもか あさひににおう さくらさくら はなざかり」...

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ばあばの役割

 小学6年生の孫は最近買ってもらったスマホに夢中だ。東京に大雪が降った日、早速雪の写真を送ってきた。お礼を兼ねてかぜやコロナに注意するよう私は返信した。すると「そちらこそ気をつけるんだよ」と私を気遣う返事が戻って来た。思いもかけない言葉にびっくり。...

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