新型コロナウイルス禍で外出自粛が叫ばれ、ストレスはたまるばかり。そんなある日、熊本県央の山都町で熊延鉄道写真展が開かれているのを知る。電話で尋ねると会場閉鎖はしていないとのこと。勇んで車を走らせる。 半世紀以上前に姿を消したローカル私鉄の写真に懐かしい知人の姿も見える。この町まで鉄道は来なかったはずなのに、との疑問を抱いていたのだが、「熊本と延岡を結ぼうとの狙いがあった鉄道。懐かしむ見学者が多いですよ」との係の方の説明に納得。国の要請を無視した形になったが、いい気分転換ができたミニ旅。 熊本市東区 中村弘之(83) 2020/5/6 毎日新聞鹿児島版掲載
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