若い頃には想像すらできなかった生活をしている。午前4時前に起き、午後7時過ぎに就寝する。四季に関係なく、このリズムで行動することが体に染み込んでいて、寒さも熱さも苦にならない。朝8㌔の散歩は欠かせないし、晩酌もしかりである。これは老人の特権のようなもので、頑なに守っている。 だからといって妻におしつけるつもりはみじんもない。妻は妻のペースで生活している。しかし、大リーグやゴルフの中継になると手をたたき、ため息をつき、二人で一喜一憂する。屈託のない日常である。そして、おいしいものには目がない。 鹿児島県志布志市 若宮庸成(81) 2021/5/15 毎日新聞鹿児島版掲載人
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