買い物から帰った高1の孫が 「これ開いて」と包みを渡した。 ピンクのアイピローだった。正月、台所に立ちっぱなしで4人 の男たちの注文に応えた私を見 て、心するものがあったのだろうか、夜はゆっくり休んでの意味だったか。 孫が幼稚園児の頃、2人でデパートのアクセサリー売り場に行き「ママに」と物色する姿をスタッフがほほ笑んで見ていた。いま背丈も190近くあり、相も変わらず減らず口をたたいている。 予想もできない子どもたちの未来、強く生きてほしいと思う。 鹿児島県薩摩川内市 馬場園征子(79) 2021.2.21毎日新聞鹿児島版掲載-
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