ある若者の次のような会話が某紙で紹介されていた。 「電車の中でお年寄りに席を譲ったら、すぐに降りるから結構ですと断られた。あれってすごく恥ずかしいよな」「あるある。もう二度と親切にしようとは思わないよな」。若者の短い会話ではあるけれど、なぜか年寄りとして身につまされる思いがした。もしこの年寄りがすぐに降りたとしても、素直に席を譲ってもらったら、その場がどんなに和んだことか。また若者がどんなにうれしかったことか。「ありがとう」と周りに甘えて生きるのも年寄りの知恵として大切ではないだろうか。 鹿児島県志布志市 一木法明(84) 2019/10/24 毎日新聞鹿児島版
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