読み聞かせで満足感を共有するには絵本選びは大切なプロセス。たくさんの本の中からこの一冊に決めるまでには迷いも伴う。読み聞かせのボランティアも6年目。一週間ごとの本選びはあっという間に巡って来る。
そんな中、新聞で松岡享子さん紹介ょうかいの紙面からワンダ・ガアグの「100まんびきのねこ」が目にとまる。さっそく押し入れの山積みの本の底から見つけたそれは、何十年も前に子供たちに何度も読んだものだ。その証としてのしみが時のたったのを実感させる。長い眠りから覚めたこの絵本に再び息を吹きこんであけよう。
宮崎県都城市 蔀なおこ(57) 2019/9/11 毎日新聞鹿児島版掲載