ドライブがてら立ち寄った菊池市の観光施設で、自宅用の土産に地元の銘菓を買った。包装しながらレジの女性が「賞味期限は19日になっていますけれど、よろしいでしょうか」と尋ねてくる。「今夜か明日には食べるから大丈夫」。そう答えると「ありがとうございます」と釣り銭とともに手渡してくれた。
陳列から選び出す時、そこまで注意していなかったが「知人への手土産」とでも言ったら、取り換えてくれたのだろうか。実に細かいことまで気を配っていると感動する。帰りのハンドルも心なしか軽く、気分がよかった。
熊本市東区 中村弘之(83) 2019/6/20 毎日新聞鹿児島版掲載