
女3人で青島温泉に行った。脚が悪いので、友達が障害者用風呂を予約してくれた。温泉は肌がツルツルになりとても気持ち良かった。
外に出ると、鬼の洗濯板が広がり遠くに青島神社が見えた。行ってみたいと思っていると、友達が車椅子を借りてきた。
遊歩道を押してもらいながら洗濯板の景色を満喫した。神社に行くのは小学校以来、何十年ぶりだ。友達と「昔は小さな木の橋で潮が満ちると通れなかったね」と頷きつつ話が弾んだ。
ときおり、心地よい潮風がふき、「幸せだ―、ありがとう」と何度も呟いた。
宮崎県串間市 林和江(61)2018/6/7 毎日新聞鹿児島版掲載